RaceReport/2007/山梨

Last-modified: 2009-10-09 (金) 15:35:49 (5319d)
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RaceReport
2007年の第2回参戦レースは山梨です。

前回の豊橋でリサイクル一歩手前まで逝ったメカでんち君ですが、「叩いて」「曲げて」「貼り付けて」、再びレースに戻ってきました。
が、しかし・・・。

さすがに後遺症が残っており、完全復活とはいきません。
そこで、今回からは色々なネタを試していくことになりました♪

今回投入したネタ

今回投入するネタはM1048(MITUBA)とドライバーのオフセット搭乗です。
M1048は今回のレースには不向きですが、最終戦の幸田に向けてデータを収集。
オフセット登場はドライバーをイン側にオフセットして搭乗させ、転覆限界速度を向上させます。駆動力のベクトルと重心位置のバランスの悪化が予想されますが、とりあえずその効果を確認してみます。

練習走行/予選

初めて使うモータなので、ピットからの指示も「とりあえず好きに走っていいよ♪色々試して慣れて。」とのこと。
「そんな・・・なんて危険な・・・いや、いい加減な指示なんだろう?」
というわけでとりあえずコーナーの限界速度に挑戦!!

と思ったのですが、走行開始直後にトラブル発生。フロントから何かが擦っている音が聞こえ、車内にサーキットの香り(ゴムの焼ける臭いとも言う)が・・・。キャノピーとフロントが干渉しています。やはり、突貫工事では色々と問題が発生します。何度かピットインして応急処置を繰り返し、とりあえず干渉音が聞こえなくなった段階で再度タイムアタッ・・・ではなく、データ収集を開始します。これだけ長い下りなので、モータ・キル(モータ制御電源をカットし、回生を防ぐ)を使えばかなりの速度が出てしまうのではと期待していたのですが、全然速度が出ません。
「おかしい・・・またタイヤが干渉しているのか?」
しかし、異音も異臭もしません。ピットと相談しながら色々な操作を試してみた結果、モータの引きずりが大きいためではないかという結論に達しました。
(実際、後で特電と比較してかなり引きずりが大きいことが確認されました)

速度が出ない原因を探りつつ、コーナーライン取りを探っていたところ、
マシンの挙動が大幅に変わっていることに驚きました。ドライバーのオフセットによる転覆限界の向上は狙ったとおりなのですが、モータ特性の違いによりマシンの挙動が大幅に変わっていました。簡単に言うと特電はコーナー進入時のハンドリング(加重移動)によってラインが決まりますが、M1048は立ち上がりのアクセル操作でさらにラインをコントロールできます。出力の増加に伴い、立ち上がり時の駆動力が増加したためと思われますが、今までと比べてコーナーでのリスクを低減できるので非常にありがたいです。

予選も後半に入ると、車体が横に流れていくのに気がつきました。前半は駆動系の特性把握に集中していたため気がつきませんでしたが、気を抜くとすぐに車体が流れていきます。これでは迂闊に昼寝もできませんw
車体を直進させるより流れに任せた方が加速がいいことからも、
やはりオフセット搭乗は直線が長いコースでは効率的にもドライバー的にも有効ではないようです。そして、そのまま予選終了。
夕食時にデータを見ながら打ち合わせをし、決勝は特電を使用することに決定しました。今日とは車体特性が変わるため、決勝前に3周程度は練習したいところです。

決勝

会場に着き、大急ぎで準備をしてコースイン。走行パターン・ラインをできる限り詰めたいところです。軽く流した感触としてはレコードラインを走ることができればノーブレーキで走ることができそうです。周囲の車の挙動に注意しながらモータ・キルの使用時間を調節し、なるべくブレーキを使わないで走りたいものです。

さて、決勝が始まり1周目の下りコーナーに差し掛かりました。開始後間もないため、団子状態でコーナーに侵入することになります。ここでは速度を落とし、メカでんち君の旋回性能を生かして他車より一回りイン側のラインを走ることでトラフィックの影響を回避しようとしますが
「何〜!!車体が曲がらないだと!?」
なぜかアンダーが出てしまい、危うく接触するところでした。練習走行とは明らかに挙動が変わっています。なぜだ・・・?
ピットに状況を伝えますが、原因不明です。(後から練習では違うバッテリーを積んでいたことが判明)

これではコーナーの度に減速しなくてはならず、事前の予想と比べると大幅な記録低下は避けられません。残念。
ピットに報告し、新たな作戦の指示を仰いで淡々と走り、そのままレース終了。結果はあまり良くなかったですが、欲しかったデータは十分取れたので、今後のレースに期待してください。